「メニューからみた食卓調査2018」

結果報告

「メニューからみた食卓調査2018」結果報告
― 若い主婦ほどネット頼りの“短・初・安”メニュー成功でやる気アップ ―

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株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:譲原正昭 本社:東京都港区)は、2018年7月に、20代~60代の主婦を対象に、「メニューからみた食卓調査2018」を実施いたしました。本調査は、主婦の調理に関する手作り志向やこだわり意識、加工食品・中食の利用実態など、その変化を検証するために実施しているものです。下記のような実態を明らかにしましたのでご報告いたします。

がんばったメニューは『ハンバーグ』『ロールキャベツ』『餃子』のひき肉料理。

「がんばった」メニューの上位は『ハンバーグ』『ロールキャベツ』『餃子』。『ハンバーグ』は全年代で1位、20代では6割超、30代でも5割以上、60代では4人に1人程度。

料理は“短時間・初体験・安い食材”でうまくできた時にやる気アップ。

料理で満足感や充実感を感じるのは、『短時間でおいしいもの』『作ったことがない料理』『安い食材を使っておいしいものができた時』と“短・初・安”が上位。20代は『盛り付け』、30代は『短時間で品数が多く』、60代は『手間と時間を惜しまず本格的な料理を作った時』で高い。

メニューのレシピはネットから。簡単に作れそうと『レシピ動画』が大活躍

『インターネットのレシピサイト』は09年→18年で倍増し、7割半。20代・30代は約9割、40代は8割、50代は7割、60代は6割弱が利用。『レシピ動画』は20代4割半、30代2割半。

夕食で、20代~40代は簡単・節約・ボリュームを意識、高齢ほど健康に配慮。

夕食メニューの心がけは、『健康メニュー』が6割強で高齢ほど高く、『簡単メニュー』が6割弱で20代~40代は6割超。20代~40代は『節約』『ボリューム』とコスパが気になり、50代・60代は『食べ切れる』かどうかの方が心配。40代・60代は『品数』『見栄え』に配慮。

野菜サラダに40代はトッピングで彩り、20代・30代は袋入りカット野菜も利用。

野菜サラダは『市販のドレッシング』『手でちぎる』『生野菜は包丁でカット』が7割超。40代はトッピングを多用。20代・30代で『ゆで野菜は電子レンジ』『サラダ用カット野菜を利用』。

【調査概要】

・調査対象: 首都圏・中部圏・近畿圏に居住する、20代~60代の既婚女性
・調査方法: 日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」利用によるFAX調査
・有効回収数: 1,072人(発送数1,500人・有効回収率71.5%)
・調査実施日: 2018年7月12日(木)~7月19日(木)

※母集団人口の地域構成比・地域ごとの年代構成比に基づきウエイトバック集計を行いました。

案内書ダウンロード(PDF)

若い主婦ほどネット頼りの“短・初・安”メニュー成功でやる気アップ

Point!

◆「がんばった」メニューは、『ハンバーグ』『ロールキャベツ』『餃子』とひき肉料理が上位。『グラタン』『ローストビーフ』『角煮』等のオーブン料理や肉の塊料理も達成感が大きい。
◆『ハンバーグ』は全年代で1位。20代では6割を超え、30代でも5割以上なのに対し、60代では4人に1人程度。
◆『ロールキャベツ』『餃子』は40代で、『グラタン』『鶏のから揚げ』は20代で、特に達成感が高い。

図表1 がんばったと思えるメニュー

「Q. 料理をがんばったと思えるメニューは?」65の選択肢を提示(複数回答)

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Point!

◆料理の満足感や充実感を感じるのは、『短時間でおいしいもの』『作ったことがない料理をうまく作れた』『安い食材を使っておいしいもの』と“短時間・初体験・安い食材”での成功が上位。
◆20代は『盛り付けがきれいにできた時』と映えを意識、30代は『短時間で品数が多く作れた時』と手際の良さを自賛。
◆60代は『手間と時間を惜しまず本格的な料理を作った時』と本格志向の高さが目立つ。

図表2 料理の充実感

「Q. あなたは料理に関して、どのような時に満足感や充実感を感じますか。」14の選択肢を提示(複数回答)img20181004_02.png

Point!

◆『インターネットのレシピサイト』は09年→18年で倍増し、7割半が利用。
◆20代・30代は約9割が利用して高止まり。別選択肢の『レシピ動画』は20代の4割半、30代の2割半が利用中。
◆40代は8割、50代は7割が利用しており、増加中。
◆60代は17年→18年で10ポイント以上増加し、6割弱まで伸長した。

図表3 メニューの作り方・レシピの情報源

「Q.あなたはメニューの作り方・レシピを、誰から・何から知ることが多いですか?」17の選択肢を提示(複数回答)

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Point!

◆夕食メニューの心がけは、『健康メニュー』6割強で高齢ほど高く、『簡単メニュー』6割弱で20代~40代は6割超。
◆20代は『夫』、30代・40代は『子供』の好みが優先されるが、ほとんどの年代では『自分の好み』が約5割。
◆20代~40代は『節約』『ボリューム』とコスパが気になり、50代・60代は『食べ切れる』かどうかの方が心配。
◆40代・60代は『品数』『見栄え』にも配慮。

図表4 夕食メニューの決め方

「Q.夕食のメニューは、どのようなタイミングで、何を意識して決めますか?」全32の選択肢を提示、うち「心がけ」に分類された選択肢の上位10項目 (複数回答)

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Point!

◆野菜サラダの主流は、『市販のドレッシングを使う』『生野菜は手でちぎる』『生野菜は包丁でカットする』が7割超。
◆50代は『生野菜は包丁で千切りや薄切りにする』と高スキル。
◆40代は『缶詰』『肉類』『乾物』、50代は『肉類』とトッピングを多用。
◆20代・30代で高い『ゆで野菜は電子レンジを使う』『サラダ用カット野菜(袋入り)を利用する』。

図表5 好野菜サラダの作り方

「Q.野菜サラダを家庭で食べる場合、どのようなパターンが多いですか?」22の選択肢を提示(複数回答)

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調査の内容

「メニューからみた食卓調査2018」は、20代~60代の主婦を対象に、調理に関する手作り志向やこだわり意識、加工食品・中食の利用実態など、その変化を検証するために実施しているものです。2018年、改めて見直しが進む料理の“満足感”“充実感”の実態を探ります。

《味嗜好編》20~70代男性・女性対象

1)料理・食に対する意識・行動
料理や食事作りの心がけ:①料理好き ②素材から手作り ③出来合い品利用
④食費切り詰め ⑤時短志向 ⑥安心・安全志向
⑦減ゴミ志向 ⑧健康志向 ⑨納得できる料理
料理や食についての考え方・行動: ①意欲・心配・省力化 ②こだわり・食習慣
③料理の充実感
2)日常メニューのポジショニング
メニュー65品目: ①定番メニュー ②手作りメニュー
③イベントメニュー ④中食メニュー ⑤がんばったと思えるメニュー
3)代表メニューの作り方
調理実態: ①カレー ②パスタ・スパゲッティ
③餃子 ④ピザ ⑤野菜サラダ
4)夕食・昼食・お弁当作り・作り置きについて
メニューの作り方・レシピの情報源
夕食シーン:①家庭での夕食頻度、②夕食メニューの決め方
朝食シーン:①家庭での朝食頻度、②朝食の準備 ③朝食メニュー
お弁当:①お弁当を持っていく家族、②お弁当作りの意識・行動
5)中食利用と買い物行動
市販の素・調理用ソース・簡便調味料:①利用品目、②利用実態と理由
中食・外食の利用:①よく行なう、②抵抗感
買い物行動:①購入重視点、②食品購入時の心がけ

本調査は、食卓とメニューの生活者データベースとして、食生活のマーケティング戦略に必要不可欠な基礎調査データです。今回はその中から、「がんばったと思えるメニュー」「料理の充実感」「メニューの作り方・レシピの情報源」「夕食メニューの決め方」「野菜サラダの作り方」に焦点を当てて調査の結果を報告しています。

【調査購入のご案内】
・販売価格:《味嗜好編》《料理編》各定価480,000円/MDBメンバー価格430,000円(税別)

《味嗜好編》《料理編》セット価格定価900,000円/MDBメンバー価格810,000円(税別)
〔オプション企画〕時系列データ集《味嗜好編》200,000円《料理編》250,000円(税別)
・調査のアウトプット
(1)調査報告書:《味嗜好編》A4判・76ページ《料理編》A4判・76ページ、2018年7月発行
(2)集計結果数表:《味嗜好編》A4判・648ページ《料理編》A4判・883ページ・2018年7月発行
(3)集計データ一式:《味嗜好編》《料理編》2018年7月発行
(4)〔オプション企画〕時系列データ集:《味嗜好編》《料理編》2018年7月発行

※本調査の成果物の著作権は(株)日本能率協会総合研究所が保有します。
※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。

本件についてのお問い合わせ先

株式会社日本能率協会総合研究所

経営・マーケティング研究部 リサーチグループ 担当:土井
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22
TEL:03-3578-7607 FAX:03-3578-7614 E-mail:info_mlmc@jmar.co.jp

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