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  • 2016年1月26日

健康ニーズ調査2015

〜期待膨らむ“機能性表示食品”、需要喚起の方策は?〜

  • 健康ニーズ調査2015
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レポート
健康マーケティングのバイブルとして、10代〜70代男女の“健康ニーズ”について、価値観・意識と行動実態を探ります。2017年のサブテーマ「健康表示」では“機能性表示食品”解禁後の、生活者の変化を検証。食品・栄養素・健康食品素材・サプリメント約390アイテムの時系列データベースです。

調査概要

15〜79歳男女、1,268人、2015年10月、FAX調査

調査の内容

1)健康状態と健康観:性・年代によって大きく異なる健康意識を捉えます。

2)健康情報と気になる症状:健康に関する情報源・健康キーワードと、約100項目の気になる症状を網羅。

3)健康表示:“機能性表示食品”解禁後の、生活者の変化を検証します。

4)食生活に関する行動:今年の食品は何? 話題のスーパーフードへの関心は? ブームのヨーグルトは?

5)栄養素・健康食品素材の認知・摂取意向:乳酸菌系・酵素・アスタキサンチン・ナイアシン…、今年の成長株は何?

「健康ニーズ基本調査2015」 調査項目

★印:2015年追加項目

1.健康状態と健康観

◎健康状態:健康だと思う〜健康ではないと思う
◎健康への気づかい度:積極的に気づかっている〜全く気づかっていない
◎健康への関心領域:食生活/睡眠/身体を動かす/ストレスをためない/生活習慣病予防/ダイエット/美容/老化防止←奇数年用
◎健康についての考え方や行動:以前より健康に気づかうようになった/将来の健康には不安がある/自分の健康は自分自身で管理している/身体の健康より心の健康づくりに関心がある/健康によいことに関する出費はあまり惜しまない/とりたてて今より健康になりたいとは考えていない/食べるとき健康にいいものよりおいしいものを選ぶことが多い/いつも食べるものの栄養成分やその効果を意識している/栄養成分の摂取量が足りているのかわからない/不足しがちな栄養成分は、普段の食事を工夫して摂りたい/不足しがちな栄養成分は、サプリメントなどで補いたい/不足しがちな栄養成分は、医薬品で補いたい/不足を補うより、身体に溜まったものを出したい/病気にならないため、やせたい・太りたくない/美容のため、やせたい・太りたくない/身軽に動くため、やせたい・太りたくない/若さを保つため、やせたい・太りたくない/いつまでも元気でいたいので、健康には気づかっている

2.健康情報と気になる症状

◎健康に関する情報源:「ためしてガッテン」/「あさイチ」/「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」/テレビショッピングの番組/その他テレビ番組/ラジオ番組/健康に関する新聞記事/健康雑誌/フィットネス雑誌/料理雑誌/育児雑誌/その他雑誌記事/健康についての実用書/スーパー等の店頭で/健康食品等の広告/通信販売のカタログ・広告/友人・知人から/家族から/医師・保健師・医療関係者から/スポーツ関係の指導者から/インターネット(ホームページ)/インターネット(ブログ・SNS)/インターネット(ニュース・記事・その他)
◎気になる健康用語:有酸素運動/体脂肪/基礎代謝/BMI/かくれ肥満/皮下脂肪/内臓脂肪/血圧/血糖値/骨密度/γ−GTP値/肝機能向上/中性脂肪/悪玉コレステロール(LDL)/尿酸値/プリン体/活性酸素/抗酸化作用・抗酸化物質(スカベンジャー)/抗糖化・抗糖化物質・終末糖化産物(AGE)/サイレントキラー(慢性炎症)★/メタボリックシンドローム/ロコモティブシンドローム/プロバイオティクス/腸内環境(腸内フローラ)/デトックス/アンチエイジング/ピロリ菌/疲労回復/滋養強壮/血液サラサラ/免疫力/NK細胞/サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)/マイナスイオン/酸素/酵素/麹/菌活★/宿便/腸内洗浄/腹式呼吸法/部分やせ/サルコペニア肥満/骨盤矯正/セルライト/加齢臭/食育/マクロビオティック/ファイトケミカル★/ミネラル★/スーパーフード★/オメガ3★/血流改善★/糖質制限食/熱中症/ホットフラッシュ
◎症状 <1>気になる症状 <2>改善したい症状
【体調】肩こり/腰痛/手足の関節の痛み/冷え性/貧血/不眠・寝つきが悪い/目覚めが悪い/疲れやすい/だるい/気分がすぐれない/風邪をひきやすい・治りにくい/食欲不振/胃痛・胸焼け/胃腸が弱い/便秘気味/下痢気味/ストレス/イライラする
【自覚症状】アトピーの症状/花粉症の症状/通年性のアレルギー性鼻炎/食物アレルギー/その他アレルギー症状/立ちくらみ/のぼせ・ほてり・発汗/頭痛/動悸・息切れ/目の疲れ・かすみ目/せき、声・のどのかすれ/鼻づまり/鼻血/めまい・耳鳴り/老化/気力・活力の衰え/体力の衰え/筋力の衰え/姿勢が悪い/物忘れ/目・視力の衰え/耳・聴力の衰え/生理痛/生理不順/更年期障害/低体温/痔/排尿トラブル
【体型など】太りすぎ(肥満)/やせすぎ/適正体重の維持/ぜい肉・お腹が出ている/体脂肪率/運動不足
【病気に対する不安】生活習慣病全般/糖尿病/高血圧/低血圧/動脈硬化/中性脂肪/高脂血症/コレステロール値/心臓病/脳血栓/脳卒中/がん/胃や腸の病気/肝機能障害/痛風/骨密度・骨粗しょう症/骨折★/緑内障★/認知症(痴呆)/うつ/不妊★
【その他】日焼け/しみ・そばかす/紫外線の害/肌の張り/肌のたるみ/肌荒れ/肌のかさつき・乾燥/しわ/顔色が悪い/顔のむくみ/目の下のくま/にきび・ふきでもの/しっしん・かゆみ/ムダ毛・体毛/白髪/抜け毛/髪質・髪のつや/虫歯/口臭/歯周病/歯の色/体臭/腋臭/加齢臭/水虫/足のにおい

3.健康に関する行動

◎健康のために行っていること
【生活習慣】規則正しい生活/早寝/早起き/水を飲む・水分を摂る/手を洗う/うがい/マスクを使う/食後に歯を磨く/禁煙/お酒を飲まない日(休肝日)をもうける/強いお酒は飲まないようにする★
【運動】歩く・階段を使う/日常生活で体を動かす/散歩・ウォーキング/自転車・サイクリング/ラジオ体操/ヨガ/ストレッチ/ジョギング/水泳・水中ウォーキング/エアロビクス・ダンス等/筋力トレーニング/その他スポーツ/脳のトレーニング
【健康管理】健康診断を受ける/体重を測る/体脂肪を測る/体温を測る/血圧を測る/血糖値を測る★/骨密度を測る★/カロリー計算をする/遺伝子検査をする/ウェアラブル端末を使う★/スマホのアプリやパソコンを使って健康管理をする★
【リラクゼーション】眠る/枕や寝具にこだわる/寝る前に温かいものを飲む/睡眠を意識して寝酒を飲む/入浴/半身浴/寝る前にぬるい湯の入浴/寝起きに熱い湯の入浴・シャワー/足湯/ゲルマニウム温浴・岩盤浴/入浴剤を使う/アロマテラピー/マッサージ/湿度に気づかう(加湿・除湿等)/空気の汚れに気づかう(ニオイ・除菌・ハウスダスト等)

4.健康表示について

◎健康表示の認知★:特定保健用食品(トクホ)/機能性表示食品/栄養機能食品
◎健康表示で選ぶ食品★ <1>特定保健用食品(トクホ) <2>機能性表示食品:サプリメント/飲料/菓子/調味料/加工食品/乳製品/炭酸飲料・コーラ/ビール・アルコール飲料/生鮮食品
◎定期的に摂取している健康志向食品:健康食品/サプリメント/栄養ドリンク/機能性ドリンク/機能性お茶ドリンク/バランス栄養食/ゼリー飲料/ゼロ表示の食品・飲料/特定保健用食品(トクホ)★/機能性表示食品★/栄養機能食品の認知★

5.食生活に関する行動

◎健康のために食生活で行っていること:三食欠かさない/朝食は必ず食べる/腹八分目を心がけている/バランスのよい食事/1日30品目(種類を多く)食べる/テレビ等で健康にいいと取り上げられたものを食べてみる/昔から食べられている食品を食べる/外食を減らす/中食(買った弁当や惣菜)を減らす/夜遅く食べない/ダイエットする/なるべくカロリーを摂らない/なるべく塩分を摂らない/なるべく脂肪を摂らない/なるべく甘いものを摂らない/なるべく炭水化物を摂らない/なるべく糖質を摂らない★/なるべく食品添加物を摂らない/インスタント食品を摂らない/和食中心にする/野菜を多く食べる/緑黄色野菜を食べる/有機(オーガニック)野菜を食べる/野菜を最初に食べる★/大豆など植物性たんぱく質を食べる/くだものを食べる/乳製品を食べる/海藻類を食べる/魚を食べる/肉を食べる/なるべく水を飲む/なるべくよく噛む
◎健康を意識して食べる食品
【野菜】ほうれん草/にんじん/かぼちゃ/トマト/ピーマン/ブロッコリー/グリーンアスパラガス/おくら/春菊/小松菜/チンゲンサイ/ニラ/しそ/パセリ/モロヘイヤ/あしたば/ゴーヤー/キャベツ/なす/さつまいも/いも類/ごぼう/ねぎ/たまねぎ/にんにく/しょうが/しいたけ/まいたけ/きのこ類/枝豆/大豆/あずき/豆類/ごま/唐辛子/こしょう
【くだもの】みかん/バナナ/いちご/ブルーベリー/ラズベリー(フランボワーズ)/クランベリー/りんご/桃/ぶどう/さくらんぼ/パイナップル/梅/あんず/スイカ/ゆず/すだち/梨(和梨)/プルーン/グレープフルーツ/オレンジ/レモン/ライム/シークヮーサー/アセロラ/カシス/アボカド/ザクロ/かりん/いちじく/干しぶどう/パパイヤ/マンゴー/プラム/キーウィ/アサイー/くこの実(ゴジベリー)/アーモンド/くるみ/チアシード★/麻の実(ヘンプ)★
【飲料】トマト・野菜ジュース/野菜・くだもの混合ジュース/天然果汁飲料/乳酸菌飲料/ミネラルウォーター/海洋深層水/スポーツドリンク/コーヒー/ココア/紅茶/緑茶/麦茶/はと麦茶/そば茶/烏龍茶/プーアール茶/ハーブティ/ジャスミン茶/ブレンド茶/ゆず茶/ルイボスティー★/その他の健康茶/お酢飲料/しょうが湯/甘酒★/赤ワイン/カロリー・糖質オフ等の機能性ビール/ノンアルコール飲料(ビール・カクテル等)/トクホ(特定保健用食品)のコーラ・炭酸飲料/エナジードリンク/薬用酒/青汁/酵素ドリンク★/白湯(湯ざまし)★
【畜産・海産物】牛乳/チーズ/ヨーグルト/スキムミルク/卵/こんぶ/わかめ/めかぶ/のり/ひじき/もずく/寒天/青ざかな(いわし・さば・あじ等)/小魚/えび・イカ・たこ/カキ/貝類/うなぎ/レバー/豚肉
【その他の食材・加工食品】そば/麦/大麦/全粒粉/玄米/発芽玄米/雑穀(五穀米・古代米等)/お粥/栄養強化米/オートミール/シリアル(コーンフレーク等)/豆腐/納豆/豆乳/きなこ/こんにゃく/紅花油/ごま油/米油/健康油(脂肪のつきにくい油等)/オリーブオイル/グレープシードオイル/ココナッツオイル/エゴマ(しそ油)/アーモンドミルク★/ライスミルク★/カレー/キムチ/黒砂糖(黒糖)/はちみつ/黒酢/もろみ酢/香酢/果実酢・その他の酢/梅干し/チョコレート(カカオ)/こんにゃくゼリー/にがり/ダイエット食品(シェイク・スープ等)★

6.栄養素・健康食品素材の認知・摂取意向

◎成分・栄養素 <1>認知 <2>摂取意向:ビタミンA/ビタミンD/ビタミンE/ビタミンK/ビタミンB群/ビタミンB1/ビタミンB2/ビタミンB6/ビタミンB12/ビタミンC/パントテン酸/ナイアシン(ニコチン酸)/葉酸/β−カロチン/リコピン/ケルセチン(ビタミンP)/ヘスペリジン(ビタミンP)/コエンザイムQ10/カプサンチン/ルテイン/β−クリプトキサンチン/α−リポ酸/ポリフェノール/カテキン/フラボノイド/テアフラビン/タンニン/アントシアニン/プロアントシアニジン(PAC)/ルチン/アスタキサンチン/サラシア/グリコーゲン/レスベラトロール/クルクミン/コーヒーポリフェノール/リンゴポリフェノール/カルシウム/カリウム/鉄/ヘム鉄/亜鉛/マグネシウム/セレン/白金ナノコロイド/ナトリウム/ヨウ素/リン/クロム/モリブデン/フッ素/バナジウム/食物繊維/セルロース/ペクチン/難消化性デキストリン/アルギン酸ナトリウム/キチン・キトサン/グルコマンナン/ムチン/不飽和脂肪酸/中鎖脂肪酸/オレイン酸/リノール酸/共役リノール酸(CLA)/γ−リノレン酸/EPA/DHA/レシチン/ホスファチジルセリン(PS)/卵黄コリン/セラミド/ミルクセラミド/植物ステロール/アラキドン酸/たんぱく質(プロテイン)/アミノ酸/ペプチド/ミルクペプチド/卵黄ペプチド/卵白ペプチド★/イミダペプチド/アスパラギン酸/グルタミン酸/アルギニン/オルニチン/タウリン/カゼイン/L−シトルリン/L−カルニチン/コラーゲン/ヒアルロン酸/グルコサミン/MSM/CPP/MBP/ラクトフェリン/鉄ラクトフェリン/グルタチオン/テアニン/ギャバ(γ-アミノ酪酸)/エラスチン/アンセリン/スルフォラファン/オリゴ糖/ニゲロオリゴ糖(NOS)/ミルクオリゴ糖(ラクチュロース)/アスパルテーム/キシリトール/リカルデント/トレハロース/アラビノース/アルギン酸/ラクトビオン酸/フコイダン/フコキサンチン/コンドロイチン/ベータグルカン/大豆イソフラボン/大豆サポニン/大豆グロブリン/大豆ペプチド/エクオール★/クロロゲン酸/クエン酸/乳酸/フルーツ酸/リンゴ酸/キナ酸/カプサイシン/ゴマリグナン/セサミン/アリシン/カフェイン/クロロフィル/ナットウキナーゼ/ベータラクトグロブリン/エミューオイル
◎健康食品素材 <1>認知 <2>摂取意向:小麦はい芽油/大麦若葉エキス/クロレラ/スピルリナ/青汁/梅肉エキス/にんにくエキス/アロエ/高麗人参/うこん/スッポン/ブルーベリーエキス/こんぶエキス/シイタケエキス/霊芝/アガリクス茸/冬虫夏草/メシマコブ/杜仲茶/甜茶/どくだみ茶/イチョウ葉エキス/桑の葉エキス/★びわ/★柿の葉/グァバ葉/ローズヒップ/エキナセア/キャッツクロー/ノコギリヤシ/マカ/ノニ/ガルシニア・カンボジア/ギムネマ・シルベスタ/サイリウム/セント・ジョンズ・ウォート/ピクノジェノール/フラバンジェノール/★マリアアザミ/乳酸菌/ビフィズス菌/ガセリ菌(LG菌/ラクトバチルス・ガッセリ菌)/植物性乳酸菌/免疫ミルク/乳清(ホエイ)/プラセンタ/酵素/核酸/酵母/ビール酵母/紅麹/パフィア/納豆菌★/ユーグレナ★/R−1乳酸菌/乳酸菌シロタ株/ラブレ菌/フェカリス菌/プロポリス/ローヤルゼリー/花粉(ビーポーレン)/アマニ油/卵黄油/キトサン/カキ肉エキス/しじみエキス/スクワラン/シルク

【フェースシート】

*属性:性別/年齢/未既婚/職業/家族構成/同居の子供/住居形態/世帯年収 *体型:身長/体重/BMI値/腹囲
*生活習慣:お酒/たばこ/お茶/コーヒー/甘いもの/濃い味付け/朝食/車/健康診断/メタボ健診… *持病(慢性疾患)

調査概要

・調査対象:首都圏の15〜79歳の男性・女性
・調査方法:「モニターリサーチ・システム」利用によるFAX調査
・有効回収数:1,268人(発送数1,800人・有効回収率70.4%)
・調査期間:2015年9月30日(水)〜10月6日(火)

調査のアウトプット

1.調査報告書:A4判・64ページ・2015年11月発行
2.集計結果表:A4判・1,066ページ・2015年10月発行
3.集計データ(CD-ROM):クロス集計、ローデータ、他一式

調査の価格

・定価430,000円(税別)・MDBメンバー価格390,000円(税別)

「健康ニーズ調査2015」結果の速報

―2015年の注目は、野菜を最初に食べ、健康にいい油脂も摂取、健康志向食品も回復か、「機能性表示食品」に期待―




株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:加藤 文昭 本社:東京都港区)は、2015年10月に、首都圏在住の15~79歳の男女個人を対象に、『健康ニーズ調査2015』を実施いたしました。本調査は、1998年から継続的に実施している、一般男女の健康に対するニーズを明らかにする総合的な調査です。01年~07年頃の健康ブームの時代と比較すると、消費者全体としては健康意識や購買意欲が低下しているのが実態ですが、属性別に詳しくみると、各属性に特徴的な健康意識、活発な消費行動が明らかになりました。本リリースではその一部をご紹介します。

食への気づかいは健康ブーム終焉とともに低迷する中、手軽さで広がる“ベジタブルファースト”野菜を最初に。

「朝食は必ず食べる」55%、「野菜を多く食べる」「三食欠かさない」が半数弱、次いで「バランスのよい食事」「夜遅く食べない」「乳製品を食べる」。「野菜を最初に食べる」が31%。

「サプリメント」回復、「ゼロ表示の食品・飲料」増加傾向、健康志向食品摂取に最も積極的な女性50代。

「サプリメント」31%、次いで「ゼロ表示の食品・飲料」「栄養ドリンク」「特定保健用食品」「健康食品」1割台。「機能性表示食品」3%。「サプリメント」は女性50代が57%と最も多い。

「トクホ」4割、「機能性表示食品」は既に1割が意味まで認知、「機能性表示食品」の知識が深いのは男女とも60代。

「特定保健用食品(トクホ)」は「意味をよく知っている」40%。「機能性表示食品」は「意味をよく知っている」10%、「聞いたことがあるが意味は知らない」62%、「全く聞いたことがない」26%。

健康寿命を真剣に意識して対策する70代男女、体型の崩れをなんとかしたい女性40代。

「いつまでも元気でいたいので、健康には気づかっている」は男女とも70代で約7割。女性30代~50代は「美容」に加え「病気にならないため」「身軽に動くため」「若さを保つため」やせたい。

健康にいい油脂が拡大基調、「オリーブオイル」復活、ナッツ類、「ココナッツオイル」「エゴマ」増加中。

「オリーブオイル」は前年より5ポイント以上増加。「アーモンド」「くるみ」といったナッツ類もここ数年で1割を超えて堅調だが、伸びは鈍化。「ココナッツオイル」「エゴマ(しそ油)」は増加。

調査概要

調査対象:首都圏在住の15~79歳の男女個人
調査方法:日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」利用によるFAX調査
有効回収数:1,268人(発送数1,800人、有効回収率70.4%)
調査実施日:2015年9月30日(水)~10月6日(火)
※過去の調査対象と揃え、時系列比較他の分析は10~60代計(有効回収数1,075人)で行いました。


食への気づかいは健康ブーム終焉とともに低迷する中、手軽さで広がる“ベジタブルファースト”野菜を最初に。

食生活で実行していることについて、32項目の選択肢を挙げて聞きました。
15年のベスト10が図表1の項目で、「朝食は必ず食べる」が55%と1位、「野菜を多く食べる」「三食欠かさない」が半数弱、次いで「バランスのよい食事」「夜遅く食べない」「乳製品を食べる」とお馴染みの食生活の注意事項が続きます。
しかしながら、過去からの推移をみると、このうち9項目が01年~07年をピークに、以降減少していることがわかります。テレビの健康番組が影響力のあった時期、「メタボリックシンドローム」という流行語が一世を風靡した時期になります。こうした健康ブームの頃は、実際に健康によい食生活を実行している人が今より多く、ブームが過ぎたこの10年は、食事に対する配慮が減少傾向にあると言えます。
そのような中、今回初めて選択肢に追加した「野菜を最初に食べる」が31%と、32項目中7位に挙がったのが特徴的です。食べる順番を変えるだけでやせる・太らないと、その手軽さがウケているようです。
年代別にみると「野菜を最初に食べる」は女性30代~70代で意識されており、特に女性50代では半数近くの人が実行していました。「野菜を多く食べる」が女性50代~70代、男性70代で7割前後と、シニアに意識されているのに対し、「野菜を最初に食べる」は体型の崩れを気にしているミドルに広がっている様子です。






「サプリメント」回復、「ゼロ表示の食品・飲料」増加傾向、健康志向食品摂取に最も積極的な女性50代。

11項目の健康志向食品を挙げ、健康維持のために定期的に摂取しているものを聞きました。最も多かったのは「サプリメント」の31%、次いで「ゼロ表示の食品・飲料」「栄養ドリンク」「特定保健用食品」「健康食品」が1割台で続きます。今回注目の「機能性表示食品」を定期的に摂取している人は3%に過ぎませんでした。
過去からの推移をみると、「サプリメント」は06年には40%の人が定期的に摂取していると答えていました。その後徐々に減少し、13年には29%と3割未満となりましたが、15年には回復傾向です。過去調査と比較可能な「栄養ドリンク」「健康食品」も、06年以前と比較すると低迷していますが、この1~2年で回復傾向が見られます。また、11年から調査対象とした「ゼロ表示の食品・飲料」は、増減しながらも拡大していると言えるでしょう。
定期的に摂取している人を性年代別にみると、「サプリメント」は男性24%に対して女性38%と男女差が大きく、女性では40代~60代が他の年代より高く、中でも50代は57%と最多でした。「ゼロ表示の食品・飲料」も男性より女性のほうが10ポイント近く多く、特に女性50代で3割以上と目立っています。
女性50代は「サプリメント」「ゼロ表示の食品・飲料」はじめ、何らかの健康志向食品を定期的に摂取している人が8割近くと最も多い年代でした。健康維持のために、食事以外の様々な食品を摂取している年代と言えます。






「トクホ」4割、「機能性表示食品」は既に1割が意味まで認知、「機能性表示食品」の知識が深いのは男女とも60代。

15年4月にスタートした「機能性表示食品」制度ですが、導入半年後の生活者の受け止め方はどのようなものでしょうか。
1991年に制度が導入された「特定保健用食品」は、厚生労働省許可のマークや「トクホ」の略称とともに市場が拡大し、健康をうたった様々なヒット商品を産んできました。今回の調査でも、「意味をよく知っている」人が40%、「聞いたことがあるが意味は知らない」まで含めると9割以上の人が耳にしている用語です。
一方「機能性表示食品」は、「意味をよく知っている」人は10%に過ぎず、「聞いたことがあるが意味は知らない」が62%、「全く聞いたことがない、知らない」とする人も26%に上りました。トクホと比較すると、まだまだ知名度は低いようです。とはいえ、01年に導入された「栄養機能食品」も、「意味をよく知っている」9%、「聞いたことがあるが意味は知らない」が63%、「全く聞いたことがない、知らない」26%とほぼ同水準でしたので、比較すると、健闘していると言えるでしょう。
年代別にみると、「特定保健用食品」「機能性表示食品」ともに、男性は50代でピークとなっており、食品の健康表示に関心が一番高い年代と言えます。一方女性は、20代~70代で7~8割と、認知率の年代差があまりありません。「機能性表示食品」を意味まで知っている人でみると、最も多かったのは男女とも60代でした。
尚、「聞いたことがない」人を除き、健康表示のあるものを選ぶ食品を聞いたところ、「特定保健用食品」では「飲料」が4割以上、次いで「炭酸飲料・コーラ」「乳製品」「サプリメント」が1割台でした。
「機能性表示食品」では「飲料」「サプリメント」「乳製品」が1割台でした。しかしながら、「機能性表示食品」は調査を実施した10月時点ではまだ販売している商品が少なく、正確に知っている人も少なかったことから、上記の結果は購入実態というよりは、どのような商品を期待しているかという目安と言うことができそうです。







健康寿命を真剣に意識して対策する70代男女、体型の崩れをなんとかしたい女性40代。

健康についての考え方や行動について、18の選択肢を挙げ、あてはまるものを答えてもらいました。
図表4左の健康全般についての3項目では、年代による差が特に大きくなっています。
「以前より健康に気づかうようになった」は男性50代~70代、女性60代~70代で6割を超え、シニアの健康への気づかいの高さがうかがえます。
「将来の健康には不安がある」は女性40代、男性50代で急増するのが目立ち、将来の健康不安を意識し始める年代と言えます。
「いつまでも元気でいたいので、健康には気づかっている」は、加齢とともに急増し、男女とも70代で約7割と高率です。健康寿命をこの先どれだけ伸ばせるのかを真剣に意識しているのでしょう。この長寿健康志向がシニアの健康意識の高さを支え、健康対策を実行している原動力と推察されます。
一方、体型に関する右のグラフをみると、男性より女性の意識の高さが目立ちます。
女性10代~20代は「美容のため、やせたい・太りたくない」と約半数が考えています。女性30代~50代では、「美容」に加え、「病気にならないため」「身軽に動くため」「若さを保つため」と様々な理由で体型に気づかう様子が見られます。特に女性40代は「やせたい・太りたくない」意識のピークで、以前より崩れてきた体型、やせにくくなった体質を実感し、最もなんとかしたいと思っているようです。
男性は、「身軽に動くため」が40代ピーク、「病気にならないため」が50代ピークと、40代でお腹が出て動作のにぶりを実感、50代で病気への将来不安と連動しており、メタボリックシンドロームを気にする年代と重なるようです。






健康にいい油脂が拡大基調、「オリーブオイル」復活、ナッツ類、「ココナッツオイル」「エゴマ」増加中。

食品・飲料169項目を挙げて、健康のために食べたり飲んだりしているものを聞きました。その中からこの5年間で増加が目立つなど注目の食品6品目を挙げました。
「オリーブオイル」は00年に3割を超えていましたが、以降2割代で推移していました。15年では前年より5ポイント以上増加して復活、3人に1人が健康を意識して摂取すると答えています。
「アーモンド」「くるみ」といった不飽和脂肪酸が多く含まれるナッツ類もここ数年間は1割を超えて堅調でしたが、伸びは鈍化していると言えます。
「ココナッツオイル」「エゴマ(しそ油)」は14年から15年にかけて増加の著しかった食品でした。話題のスーパーフード「チアシード」は、新たに選択肢に追加したものですが、3%に過ぎませんでした。年代別にみると、「ココナッツオイル」は特に女性60代~70代で支持され、「エゴマ(しそ油)」「チアシード」は女性50代に人気でした。
この他、健康食品素材として聞いた「亜麻仁油」も、摂取意向が5ポイント以上増加して1割を超えました。






調査の内容

「健康ニーズ調査2015」は、首都圏在住の15~79歳の男女個人を対象に、一般男女の健康に対するニーズを明らかにする総合的な調査です。本リリースではその一部をご紹介します。

1)健康状態と健康観
・現在の健康状態
・健康への気づかい
・健康についての関心領域
・健康に関する意識と行動
2)健康情報と気になる症状
・健康に関する情報源
・気になる健康用語
・気になる症状(体調/自覚症状/体型など/病気に対する不安など/その他)
3)健康に関する行動
・健康のために行っていること(生活習慣/運動/健康管理/リラクゼーション等)
4)健康表示について
・特定保健用食品・機能性表示食品・栄養機能食品の認知
・健康表示で選ぶ食品
・健康志向食品の摂取
5)食生活に関する行動
・健康のために食生活で行っていること
・健康のために食べているもの(野菜/くだもの/飲料/畜産・海産物/加工食品)
6)栄養素・健康食品素材の認知・摂取意向

本調査は、健康マーケティングのための基礎データです。今回はその中から、「食生活で実行していること」「定期的に摂取している健康志向食品」「食品の健康表示の認知」「健康についての考え方や行動」「健康のために食べる注目の食品」に焦点をあて、結果の速報を報告しております。

調査購入のご案内

本調査は、弊社自主企画による調査に複数企業がご参加いただく方式で実施し、以下のアウトプット一式を提供いたします。

調査のアウトプット

1.調査報告書:A4判・64ページ・2015年11月発行
2.集計結果表:A4判・2分冊1,066ページ・2015年10月発行
3.集計データ(CD-ROM):クロス集計、ローデータ、他一式

調査購入費用

購入費用:定価430,000円(税別)/MDBメンバー価格390,000円(税別)

※本調査の成果物の著作権は(株)日本能率協会総合研究所が保有します。
※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。

本件についてのお問い合わせ先

株式会社日本能率協会総合研究所

経営・マーケティング研究部 担当:土井
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22
TEL:03-3578-7607 FAX:03-3578-7614 E-mail:info_mlmc@jmar.co.jp

本件引用の際は、お手数ですが、上記あて掲載紙をご送付ください。
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