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トップページNEWS & COLUMN【JMAR生活者調査レポートコラム】 高齢者が大好きな「テレビ視聴」 そのときの困りごとは?
2020.05.15 UP

【JMAR生活者調査レポートコラム】
 高齢者が大好きな「テレビ視聴」
 そのときの困りごとは?




株式会社日本能率協会総合研究所では、生活に身近なテーマに焦点をあて、
生活者の最新動向を分析した「生活者調査レポート」をシリーズ化しています。
このコラムでは生活者調査レポートの一部をご紹介いたします。
今回は、60~90歳の高齢者を対象にした「困りごと」に関する調査結果です。
前回のコラムで高齢者の趣味2位に輝いた「テレビ視聴」ですが、一方で高齢者特有の困りごとがありました。

※今回ご紹介した生活者調査レポートについては下記、調査概要をご確認ください。
※弊社に無断で、本リリースの転載・引用を固く禁じます。




調査結果概要


1. 高齢者が挙げる趣味第2位にランクインした「テレビ視聴」。(高齢者の「趣味」についてのコラムは こちら)一方で、テレビ視聴に関する高齢者特有の困りごとが見られた。
「テレビの音が聞きづらい」という困りごとの発生頻度を聴取したところ、「よくある」と「たまにある」の発生頻度ある計は、全体では44.1%。高齢になるにつれ発生頻度はあがり、85-90歳では「よくある」39.1%、「たまにある」39.1%と、発生頻度ある計は78.2%であった。尚、「たまにある」の発生頻度は緩やかに上昇傾向で、「よくある」は80代以降で大きく上昇する傾向。


2. 「テレビの音が聞きづらい」について、「生活に支障がある」かどうかと「改善商品・サービスを利用したい」かどうかを尋ねたところ、「生活に支障がある」は、全体で21.4%、最も発生頻度の高い85-90歳では、47.9%、「改善商品・サービスを利用したい」は、全体で16.0%、最も発生頻度の高い85-90歳では34.0%であった。


3. 「テレビの画面が見づらい」という困りごとは、発生頻度ある計は全体では28.7%。
「生活に支障がある」は、全体で8.9%、最も発生頻度の高い85-90歳では、19.1%、
「改善商品・サービスを利用したい」は、全体で6.6%、最も発生頻度の高い85-90歳では11.2%であった。


4. 「テレビ視聴」関連の困りごとについて、「テレビの音が聞きづらいので、イヤホンを使っている」といった工夫がみられたり、「テレビの音を大きくするので家族に文句を言われる」といった付随する悩みごとがあり、その他にも「指の動きが悪くなりリモコンのボタンがうまく押せない」といった聞く・見る以外の部分の困りごとなど、テレビ視聴の趣味を楽しむ上での大小さまざまな困りごとが垣間見えた。



調査概要

調査名 高齢者ライフスタイル構造基本調査 2018年
調査期間 2017年12月6日 ~ 12月18日

調査名 高齢者未充足ニーズ調査2019年
調査期間 2019年2月1日~2019年2月15日

調査対象
日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」
(全国に居住する60歳から90歳までの男女)

調査方法 郵送調査
回答者数 2,500名(配布数4,000名、回収率62.5%)
性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収


調査名 生活の中の困りごとインタビュー2019年
調査期間 2018年12月13日~2018年12月14日

調査対象
日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」

調査方法 個別面接方式インタビュー
対象者数10名




調査結果詳細

【 調査結果1】 困りごとは、「テレビの音が聞きづらい」

高齢者が挙げる趣味第2位にランクインした「テレビ視聴」。(高齢者の「趣味」についてのコラムは こちら)一方で、テレビ視聴に関する高齢者特有の困りごとが見られた。
「テレビの音が聞きづらい」という困りごとの発生頻度を聴取したところ、「よくある」と「たまにある」の発生頻度ある計は、全体では、44.1%。高齢になるにつれ発生頻度は上がり、85-90歳では「よくある」39.1%、「たまにある」39.1%と、発生頻度ある計は、78.2%であった。尚、「たまにある」の発生頻度は緩やかに上昇傾向で、「よくある」は80代以降で大きく上昇する傾向。









【 調査結果2】80代後半は、約5割が生活に支障あり

「テレビの音が聞きづらい」について、「生活に支障がある」かどうかと「改善商品・サービスを利用したい」かどうかを尋ねたところ、「生活に支障がある」は、全体で21.4%、最も発生頻度の高い85-90歳では、47.9%、「改善商品・サービスを利用したい」は、全体で16.0%、最も発生頻度の高い85-90歳では34.0%であった。









【 調査結果3】「見づらさ」は困りごととしては低め

「テレビの画面が見づらい」という困りごとは、発生頻度ある計は全体では28.7%。
「生活に支障がある」は、全体で8.9%、最も発生頻度の高い85-90歳では、19.1%、
「改善商品・サービスを利用したい」は、全体で6.6%、最も発生頻度の高い85-90歳では11.2%であった。









【 調査結果4】インタビューから見えた困りごとへの対応や悩み

「テレビ視聴」関連の困りごとについて、「テレビの音が聞きづらいので、イヤホンを使っている」といった工夫がみられたり、「テレビの音を大きくするので家族に文句を言われる」といった付随する悩みごとがあり、その他にも「指の動きが悪くなりリモコンのボタンがうまく押せない」といった聞く・見る以外の部分の困りごとなど、テレビ視聴の趣味を楽しむ上での大小さまざまな困りごとが垣間見えた。









本調査に関するお問い合わせ

株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
担当:土井 山口 稲富
住所:〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル5階
TEL:03-3578-7607 
e-mail:info@jmar.biz

※弊社に無断で、本リリースの転載・引用を固く禁じます。




本レポートについて

今回の調査結果は、株式会社日本能率協会総合研究所が発刊・販売している「高齢者ライフスタイル構造基本調査2018年」「高齢者未充足ニーズ調査2019年」・「生活の中の困りごとインタビュー2019年」より
一部抜粋したものです。本レポートは有償にて販売しております。
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