NEWS & COLUMN
トップページNEWS & COLUMN感染症対策に関する意識調査
2020.05.01 UP

感染症対策に関する意識調査



株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:譲原 正昭 本社:東京都港区)では、全国の20~69歳3,000人を対象とし、感染症対策の意識の変化や実態把握のため調査を実施致しました。

※弊社に無断で、本リリースの転載・引用を固く禁じます。



調査概要

調査目的:パンデミックによる感染症対策や消費にどのような変化が起きるかを把握するため

調査対象者:全国の20~69歳

調査手法:インターネット調査

調査実施時期:2020年4月15日(水)~4月20日(月)

回収サンプル数:3,000名 
※サンプルは性年代およびエリア別の人口構成比に基づいて回収した。


調査結果サマリー

感染症対策にかける費用はコロナ流行前と比較し1.8倍近く上昇。

9割超に感染症対策継続意向があり、対策方法として手洗い、
マスクの着用、食品ではヨーグルトに高い支持

1.新型コロナウイルスの流行で、普段の生活に影響を受けている方は約8割。影響を受けている方に具体的に尋ねたところ、外出や移動の制限・自粛、買い物の品薄・品切れが多くあげられた。


2.実際に実施している対策は、手洗い、マスク、うがい、外出自粛となっているが、自分自身の予防に充てている月当たり費用は、平均2,714円で、意識的に購入した具体的な商品は、マスク、除菌スプレー、石鹸・ハンドソープといった外からの感染予防に続き、ヨーグルト、納豆と発酵食品が続く。


3.新型コロナウイルス流行前の昨年12月~本年1月中旬ころ、感染症予防のために自分自身の予防に充てている月当たり費用は平均1,529円で、流行前とくらべ1.8倍ほど支出金額が増えていることがわかる。


4.今後も9割超の方が予防対策が重要だと感じていて、9割超の方が今後も感染症予防対策を続けていくと回答し、免疫を高める食品を摂るとする人も4割もいる。免疫を高めるために摂取したい食品としてはヨーグルト、納豆と続く。なお、ヨーグルトのうち、今後最も摂取を続けたいものは明治プロビオヨーグルトR-1の意見が多数だった。


調査結果

【対象者属性】(n=3,000)



性年代

居住地域

同居家族







結果1

新型コロナウイルスの流行で、普段の生活に影響を受けている方は約8割。


・コロナ禍で影響を受けた方(「影響を受けた」「やや影響を受けた」の計)は78.1%と、多くの方が何らかの影響を受けています。

・女性の方が男性に比べて「影響を受けた」と回答した割合が高くなっています。

・男性20代と男性60代、女性60代では「どちらともいえない」~「影響を受けていない」と回答した方の割合が他の世代と比べ高くなっています。



図表1:今回の新型コロナウイルスの流行で、あなたの普段の生活はどの程度影響を受けていますか、または受けましたか。(1つだけ選択)






※平均:「影響を受けた」=「+2.0」、「やや影響を受けた」=「+1.0」、「どちらともいえない」=「0.0」、「あまり影響を受けていない」=「-1.0」、「影響を受けていない」=「-2.0」の加重値で算出




結果2

影響を受けている方に具体的な内容を尋ねたところ、外出や移動の制限・自粛、買い物の品薄・品切れが多くあげられた。


・新型コロナウイルスの流行で影響を受けた内容としては、「外出や移動が制限・自粛となった」が73.9%ともっとも高く、次いで「買い物で品薄・品切れとなった」が69.4%、「景気が悪くなった」が36.5%と続いています。

・「買い物で品薄・品切れとなった」の回答は、全体として女性で割合が高く、「景気が悪くなった」は男性で高い傾向が見られます。

・「学校が休校になった」は女性40代で特に高く、「習い事・サークル活動等ができなくなった」は女性60代で特に高い傾向が見られます。



図表2:あなたは、新型コロナウイルスの流行により、具体的にどのような影響を受けましたか。(いくつでも選択可)



※注:何らか影響あり(「影響を受けた」~「あまり影響を受けていない」)と回答した方を集計対象としています。







結果3

実際に実施している対策は、手洗い、マスク、うがい、外出自粛


・新型コロナウイルス感染防止のため実施している対策は、「手洗いをする」が最も多く92.0%、次いで「マスクをする」が87.8%、「うがいをする」が68.8%、「不要不急の外出を控える」が65.8%、「周りの人と距離をとるようにしている」が43.3%と続いています。

・「マスクをする」は、男性が各年代80%台であるのに対し、女性は各年代90%台で、全体として女性の方が割合が高くなっています。同様に「うがいをする」、「不要不急の外出を控える」など、多くの項目で対策している人の割合は男性より女性が高い傾向が見てとれます。



図表3:あなたは、新型コロナウイルスに感染しないよう、実施している(実施した)対策はありますか。(いくつでも選択可)








結果4

自分自身の感染予防に充てている月当たり費用は、平均2,714円


・全体の約75%が新型コロナウイルスの感染予防対策として費用を充てており、そのうち1カ月あたり「1000円~3000円未満」が16.9%と高くなっています。なお、全体の平均費用は2,714円でした。なお、結果6の新型コロナウイルス流行前の予防費用(平均1,529円)と比べると、1.8倍に増えています。

・平均費用が最も高かったのは男性30代の「3,006円」で、唯一3,000円を超えました。一方、最も低かったのは男性60代の「2,326円」でした。



図表4:あなたは、新型コロナウイルスの感染予防対策として、1カ月間でどれくらいの費用をかけましたか。(1つだけ選択)









結果5

意識的に購入した具体的な商品は、マスク、除菌スプレー、石鹸・ハンドソープといった身体の外からの感染予防商品に続き、ヨーグルト、納豆と発酵食品が続く。


・新型コロナウイルスの感染予防のため意識的に購入したものは、「マスク」が最も多く54.5%、次いで「除菌スプレー、除菌シート」が37.1%、「石鹸・ハンドソープ」が32.8%、「アルコール消毒薬」が27.6%と外からの感染予防に続き、「ヨーグルト」17.4%、納豆13.3%と発酵食品が続いています。

・「除菌スプレー、除菌シート」は男性が20~30%台であるのに対し、女性は各年代とも40%台と高い傾向が見られました。

・「ヨーグルト」は女性50~60代で特に高い回答率となりました。



図表5:あなたは、新型コロナウイルスの感染予防のため、意識的に購入したものはありますか。(いくつでも選択可)








結果6

新型コロナウイルス流行前の昨年12月~本年1月中旬ころ、感染症予防のために、自分自身の予防に充てている月当たり費用は平均1,529円。


・昨年12月~本年1月中旬(新型コロナウイルス流行前)では、全体の約70%が感染予防対策として費用を充てており、そのうち1カ月あたり「1円~500円未満」が22.5%と高くなっています。なお、全体の平均費用は1,529円でした。

・平均費用が最も高かったのは男性30代の「1,628円」で、唯一1,600円を超えました。一方、最も低かったのは男性60代の「1,354円」でした。



図表6:あなたは、新型コロナウイルスが流行る前、感染症予防対策として、1カ月間でどれくらいの費用をかけましたか。(1つだけ選択)







結果7

9割超の方が今後も感染症予防対策が重要だと感じている。


・今後も感染症予防対策をすることは大事だと思うかを尋ねたところ、「大事だと思う」が72.6%と最も高く、次いで「やや大事だと思う」が20.5%と続き、合計で93.1%が感染症予防対策を大事だと感じています。

・「大事だと思う」と回答した人は男性より女性で高く、また男女ともに年代が上がるほど回答率が高くなる傾向が見られました。

・下記の加重値で求めた平均では、女性60代が「1.82」で最も高く、男性20代が「1.30」で最も低い結果となりました。




図表7:あなたは、今後も何らかの感染症予防対策をすることは大事だと思いますか。(1つだけ選択)




※平均:「大事だと思う」=「+2.0」、「やや大事だと思う」=「+1.0」、「どちらともいえない」=「0.0」、「あまり大事だと思わない」=「-1.0」、 「大事だと思わない」=「-2.0」の加重値で算出




結果8

9割超の方が今後も感染症予防対策を続けていくと回答


・今後も何らかの感染症予防対策をしていきたいと思うかを尋ねたところ、「そう思う」が63.3%と最も高く、次いで「ややそう思う」が26.7%と続き、合計で90.0%が感染症予防対策をしていきたいと考えています。

・「そう思う」と回答した人は男性より女性で高く、女性は年代が上がるほど回答率が高くなる傾向が見られました。

・下記の加重値で求めた平均では、女性60代が「1.71」で最も高く、男性20代が「1.18」で最も低い結果となりました。



図表8:あなたは、今後も何らかの感染症予防対策をしていきたいと思いますか。(1つだけ選択)




※平均:「そう思う」=「+2.0」、「ややそう思う」=「+1.0」、「どちらともいえない」=「0.0」、「あまりそう思わない」=「-1.0」、「そう思わない」=「-2.0」の加重値で算出




結果9

感染症予防対策として、免疫を高める食品を摂るようにしたい人は4割。


・感染症予防対策としてやっていきたいことは、「手洗いをする」が92.3%と最も高く、次いで「マスクをする」が77.6%、「うがいをする」が75.9%、「睡眠を十分にとる」が51.0%、「除菌をする」が44.1%、「不要不急の外出を控える」が39.3%、「免疫を高める食品を摂るようにする」が39.2%と続きます。

・全体として男性より女性の方が各項目の回答率が高い傾向が見られます。

・「免疫力を高める食品を摂るようにする」や「食事の栄養バランスに気を配る」は女性50~60代では50%を超えています。



図表9:あなたは今後、感染症予防対策として、やっていきたいと思うことはありますか。(いくつでも選択可)







結果10

免疫を高めるために摂取したい食品としてはヨーグルト、納豆と続く。


・免疫を高めるために摂取を続けようと思う食品は、「ヨーグルト」が54.3%と最も高く、次いで「納豆」が37.1%、「豆腐・豆乳」が29.5%、「緑茶」が27.0%と続きます。

・全体として男性より女性の方が各項目の回答率が高い傾向が見られます。

・「ヨーグルト」は女性50~60代では70%を超えています。



図表10:あなたは、今後免疫を高めるために摂取を続けようと思う食品はありますか。(いくつでも選択可)








結果11

ヨーグルトのうち、今後最も摂取を続けたいものは明治プロビオヨーグルトR-1の意見が多数。


・前問で「ヨーグルト」を選んだ方に、今後免疫を高めるために摂取を続けたいヨーグルトを尋ねたところ、「明治プロビオヨーグルトR-1」が最も高く37.4%、次いで「明治ブルガリアヨーグルト」が21.5%、「ビヒダスヨーグルト」が9.7%と続きます。

・「明治プロビオヨーグルトR-1」は特に男性の支持率が高く20代では5割を超えています。




図表11:今後も免疫を高めるために摂取を続けたいと思うものを1つお選びください。






・※注1:免疫を高めるために摂取したい食品として「ヨーグルト」と回答した方を集計対象としています。

・※注2:国内市場でのシェアが高く、機能性食品として話題にあがっていると考えられるヨーグルトについて、弊社にて選択肢として8種選定しました。
                            




本件についてのお問い合わせ先

株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部(担当:池田・稲富)
TEL:03-3578-7607
E-mail:info@jmar.biz




株式会社日本能率協会総合研究所について

株式会社日本能率協会総合研究所は、お客様の課題解決を使命とする日本能率協会グループの調査・研究機関として、専門性に裏打ちされた確かなリサーチを提供しています。インターネット調査、紙媒体(郵送・FAX)調査などさまざまなリサーチを民間企業や大学、公共機関のお客様に長年ご利用いただいております。
CONTACT
ISMSのロゴ プライバシーマークのロゴ