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2021.03.18 UP

【JMAR生活者調査レポートコラム】
コロナ禍を経て、家族団らん減少や中食利用増加のトレンドが加速


株式会社日本能率協会総合研究所では、生活に身近なテーマに焦点をあて、
生活者の最新動向を分析した「生活者調査レポート」をシリーズ化しています。
このコラムでは生活者調査レポートの一部をご紹介いたします。
今回は、2020年9月に女性を対象に実施した「家族の健康ニーズ2020」から、
調査結果の一部をご紹介させていただきます。

※今回ご紹介した生活者調査レポートについては下記、調査概要をご確認ください。
※弊社に無断で、本リリースの転載・引用を固く禁じます。




調査結果概要


1. 食卓は、おしゃべりでにぎやかなシーンが減少の一途。
08年→20年で「自分一人」の食卓が20ポイント近く増加。08年→20年で「テレビ」が8ポイント増加、「おしゃべりでにぎやか」が13ポイント、「お酒が登場」が7ポイント減少。


2. 夕食の魚料理・野菜料理は減少しているが、増やしたいと思う人が多い。
中食利用は増加しているが、減らしたい人も目立つ。
08年→20年で、夕食に「市販の総菜・弁当」「インスタント・冷凍食品」は10ポイント以上増加している一方で、意識としては減らしたいと思う人が2割超。「魚料理」「野菜料理」は減少し、増やしたいと思う人が約4割。


3. 妻目線で、夫の働き方は改善傾向、気になる心配事も軽減。
17年→20年で「夜遅く帰宅する」夫は13ポイントと激減、「残業が多い」夫は5ポイント減少。夫の気になる体調のうち「ストレス」が8ポイント減少、「風邪をひきやすい」が6ポイント減少。


4. 子供への気づかい、時間管理意識が減少、スポーツも制約。
子供への気づかいは、17年→20年で「早寝」「早起き」「規則正しい生活」が15ポイント以上減少、「テレビやゲームの時間を決める」も減少。「習い事でスポーツ」は10ポイント以上減少した。


5. 「野菜を多く」は自身のためより、夫・子供への気づかいで高め。
自身のために「野菜を多く食べる」を積極的に実行している女性は59%、子供への食事作りの気づかいで「野菜を多くする」母は72%、夫への食事作りの気づかいで「野菜を多くする」妻は78%。



調査概要

・調査名:家族の健康ニーズ2020
・調査対象:首都圏在住の15~79歳の女性(「健康ニーズ基本調査2020」の回答者)
・調査方法:日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」利用によるFAX調査
・有効回収数:571人(発送数719人、有効回収率79.4%)
・調査実施日:2020年9月23日(水)~9月30日(水)
※本調査は、先行する「健康ニーズ基本調査2020」の回答者のうち、15~79歳の女性を対象に、二次調査として実施いたしました。
※時系列調査の過去データも含め、母集団人口の性・年代別構成比に基づきウエイトバック集計を行いました。


調査結果詳細

【 調査結果1】 食卓は、おしゃべりでにぎやかなシーンが減少の一途。

◆17年→20年で「家族全員が揃って食べる」は変化ないものの、「家族の一部が揃わない」が11ポイント減少。Withコロナで、不在がちだった家族の帰宅が増加したものと思われる。
◆08年→20年で「自分一人」の食卓が20ポイント近く増加。
◆08年→20年で「テレビ」が8ポイント増加、「おしゃべりでにぎやか」が13ポイント、「お酒が登場」が7ポイント減少。家族団らんよりも黙ってテレビを見るだけの食卓が増加した。










【 調査結果2】夕食の魚料理・野菜料理は減少しているが、増やしたいと思う人が多い。中食利用は増加しているが、減らしたい人も目立つ。

◆夕食に料理は「肉料理」が8割以上と最も高い。「野菜料理」「魚料理」も6割以上と多数だが、08年→20年で5ポイント以上減少。一方で、意識として増やしたいと思う人は約4割と高い。
◆作り方では「手作り料理」が8割弱と最も高い。08年→20年で「市販の総菜・弁当」「インスタント・冷凍食品」が10ポイント以上増加する一方で、減らしたいと思う人が2割超と目立つ。
◆夕食シーンでは、減っているのに増やしたい魚・野菜料理、増えているのに減らしたい中食と、実態と意識の乖離があるようだ。









【 調査結果3】妻目線で、夫の働き方は改善傾向、気になる心配事も軽減。

◆17年→20年で妻から見て、「夜遅く帰宅する」夫は13ポイントと激減、「残業が多い」夫は5ポイント減少。
◆「お酒をよく飲む」夫も5ポイント減、「接待など」もほぼ皆無に。「タバコ」は08年→20年で13ポイントと長期で減少。
◆17年→20年で夫の「ストレス」が気になる妻が8ポイント減少、「風邪をひきやすい」が6がポイント減少。コロナ対策と働き過ぎ改革・飲み過ぎの改善で、心配事が軽減された様子。









【 調査結果4】子供への気づかい、時間管理意識が減少、スポーツも制約。

◆母親の気づかいも、17年→20年で「マスク」が約30ポイント、「体温を測る」が13ポイント増加とコロナ対策は増加。
◆「早寝」「早起き」「規則正しい生活」など、生活時間への気づかいが15ポイント以上減少、「テレビやゲームの時間を決める」の時間管理も減少した。
◆「習い事でスポーツ」は10ポイント以上減少、「なるべく屋外で遊ぶ」も減少しており、制約の多いコロナ禍の生活が伺える。











【 調査結果5】「野菜を多く」は自身のためより、夫・子供への気づかいで高め。

◆自身が積極的に実行している「野菜を多く食べる」は59%、60代・70代では7割を超え、次いで40代が65%と高い。
◆夫への食事作りの気づかいで「野菜を多くする」は78%、60代・70代では9割近くと非常に高いが、40代67%は低い。
◆子供への食事作りの気づかいで「野菜を多くする」は72%、40代母が7割を超える。「野菜を多く」は、夫のため、子供のためのほうが、自身の心がけより高く、特に40代では子供への気づかいが高いのが目立つ。










本調査に関するお問い合わせ

株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
担当:土井・山口・荒木
住所:〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル5階
TEL:03-3578-7607 
e-mail:info_mlmc@jmar.co.jp


※弊社に無断で、本リリースの転載・引用を固く禁じます。




本レポートについて

今回の調査結果は、株式会社日本能率協会総合研究所が発刊・販売している
「家族の健康ニーズ2020」
一部抜粋したものです。本レポートは有償にて販売しております。
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