NEWS & COLUMN
トップページNEWS & COLUMN日本マイクロソフト株式会社様より委託を受け、Microsoft Surface Headphonesが集中力に与える影響を実証的に検証
2019.11.11 UP

日本マイクロソフト株式会社様より委託を受け、Microsoft Surface Headphonesが集中力に与える影響を実証的に検証



働き方改革、労働生産性向上に対する社会的関心が高まるなか、オフィスワーカーは、より短時間で優れたパフォーマンスを発揮するため「仕事に集中する」ことを求められています。
一方で、オフィス環境は様々な音や声が飛び交っており、こうしたオフィスノイズは仕事への集中を妨げる一因になると考えられています。

日本マイクロソフト株式会社様が提供するヘッドフォン「Microsoft Surface Headphones」は、ノイズキャンセリング機能によってオフィスノイズを低減し、オフィスワーカーがより集中しやすい環境を作り出すことができる可能性がありますが、実証的なエビデンスは存在していませんでした。

この度弊社では、第三者機関として日本マイクロソフト株式会社様より委託を受け、Microsoft Surface Headphonesがオフィスワーカーの集中力に与える影響を実証的に検証致しましたので、ご紹介致します。

なお、集中力の測定には、株式会社ジンズ様が提供されている「JINS MEME」を活用致しました。詳しくはこちらをご参照ください。





調査概要


調査手法:会場調査

調査実施場所:弊社会議室(日本能率協会ビル ※東京都港区芝公園3-1-22)

調査実施時期:2019年 9月

調査対象者条件
・ 20~59歳男女で、日常的にオフィスにて仕事をしている方
・ 普段から眼鏡をかけている方は対象外とする(コンタクトレンズ装着者は問題なし)
・ 耳が遠い方、聴覚障害をお持ちの方は対象外とする

調査対象者数:20名

1人あたり所要時間:2時間

集中力の測定方法
株式会社ジンズ様が提供するJINS MEME(メガネ型測定デバイス)とJINS MEME OFFICE(集中力の状態を可視化するアプリ)を用いて測定を行った。

調査の流れ
・ 受付&インストラクション(10分)
・ 条件①:ヘッドホンなし状態にて作業(40分)
・ 休憩(20分)
・ 条件②:ヘッドホンあり状態(40分)
・ 簡易アンケート、謝礼進呈、解散(5分)

※作業:日本の古典文学を読み進める。
※条件①と②は対象者グループごとに逆順序で実施した(順序効果を抑制)。

調査環境
・ 調査会場の環境として、常にオフィスノイズ音を流した(60dB)。
・ Surface Headphonesからは特に音は流さず、ノイズキャンセリング機能のみOnとした。


調査結果詳細

調査結果1

Surface Headphonesは「深い集中」をもたらす効果があり、結果として「集中時間の合計」を長くする効果があることが明らかとなった。








調査結果2

集中(Focus)落ち着き(Calm)のスコアについて
Surface Headphonesは「Calm」のスコアを高める効果があることが示された。








調査結果3

指標によってバラつきがあるものの、Surface Headphonesを装着したほうが 集中できている(JINS MEMEのスコアが高い)被験者が多かった。










調査結果4

Surface Headphones装着時のほうが、被験者に「集中できている」という感覚をもたらす効果があった。









調査結果5

Surface Headphones装着時のほうが、被験者に「理解できた」という感覚をもたらすものの、その差は僅差であり、統計的に有意な差には至らなかった。









調査結果6

Surface Headphonesありとなし、どちらの状態が集中できたか被験者の自己認識を確認したところ、「ヘッドホンあり・どちらかといえばヘッドホンあり」これら2つの合計が50%であった。










調査結果7

Surface Headphonesによるノイズキャンセリング機能が作業への集中に役に立ったか、被験者の自己認識を確認したところ、「役に立った・やや役に立った」の合計が65%であった。










まとめ

結果の総括


・JINS MEMEの測定デバイスが出力するスコアに基づくと、Surface Headphonesは非装着時よりユーザーの集中力を高める効果がある。


・特に「深い集中」をもたらす効果がある。


・アンケートの結果より、 Surface Headphonesはユーザーに対して「集中できている」という感覚をもたらす。



考察


・集中状態から「深い集中」に入るとき、あるいは「深い集中」の維持において、オフィスノイズが大きな阻害要因となっていると思われる。 Surface Headphonesのノイズキャンセリング機能によって、上記阻害要因を打ち消す効果を発揮したことによる結果と考察できる。


・ビジネスパーソンが仕事に取り組む一般的なオフィス環境は、様々なノイズにあふれていると想像される。こうした環境において、ノイズキャンセリング機能があるSurface Headphonesを装着することは、集中力を発揮するための有効な手段の1つと考えられる。









株式会社日本能率協会総合研究所について

株式会社日本能率協会総合研究所は、お客様の課題解決を使命とする日本能率協会グループの調査・研究機関として、専門性に裏打ちされた確かなリサーチを提供しています。インターネット調査、紙媒体(郵送・FAX)調査などさまざまなリサーチを民間企業や大学、公共機関のお客様に長年ご利用いただいております。
CONTACT
ISMSのロゴ プライバシーマークのロゴ